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こそあどP、「 ciao! 」を語る 

ムーンライダーズが活動休止して約一ヶ月

時は過ぎてゆく

ムーンライダーズの時間を置き去りにして・・・
ciao!
ムーンライダーズ2回目の活動休止前最後アルバム「 ciao! 」を語ります。

私の個人的な結論から言うとこの" アルバムをもってムーンライダーズはほぼ一周した "と思います。

全体的にバラエティーに富んでいながらムーンライダーズが出したアルバムのあらゆるエッセンスが入っており、ムーンライダーズファンには堪らない一枚になった。
そして、曲を作った人と鈴木慶一が歌う形式にした為に全体的にどれも曲の編成が似てる曲が多くなってしまったが、ソレはとても良いと思う。
・・・ただ、ムーンライダーズを知らない人にいきなり勧めるんだったら前のアルバム「 TOKYO7 」の方だけどw



曲の感想をいうと1曲目は白井良明の「who's gonna be reborn first?」の逆再生っぽいイントロから入いる。歌は白井良明、鈴木慶一、武川雅寛、鈴木博文が順番に歌っていく。聴けば聴くほど味が出るスルメのような曲だ。「まだまだ天地創造中」と言う歌詞が白井良明の充実ぶりを伺わせる。この人はやる気満々だ。

2曲目は人生の機微を武川雅寛と鈴木慶一が歌うの「 無垢なままで 」
まるで父が息子に自然の中で人生を語るような歌詞と優しいメロディーが心に染み込んでくる。
武川雅寛が等身大の自分をそのまま曲にしたような一曲である。武川雅寛はムーンライダーズで曲を作る場合は武川が作ったデモテープ(本当にカセットテープ)を持って来てソレをメンバーが継ぎ足したりアレンジしたりして出来上がる。だから、自分から見た武川雅寛と客観的に見た武川雅寛を併せ持つ曲が仕上がるのだろう。この「 無垢なままで 」はそんな曲だと思う。

3曲目は鈴木慶一が歌う「 Mt.,Kx 」噂によるとアニメ「Dororonえん魔くん メ~ラめら」の為に作った曲だったがイメージとかけ離れてので、ボツになりこのアルバムに入れたという噂。あくまで噂なのだがなるほど説得力がある。もしも、ドロロン閻魔くんが、「地方の田舎の妖怪を退治するシリアスなヒーローの切ないストーリー」だったらこの「 Mt.,Kx 」はしっくり来るが「Dororonえん魔くん メ~ラめら」は残念ながら「昭和の東京の下町で妖怪退治するエッチなへっぽこヒーローのお話」だったので、まあボツに成るわなw ・・・というわけで「 Mt.,Kx 」は「地方の田舎の妖怪を退治するシリアスなヒーローの切ない曲」です。

4曲目「ハローマーニャ小母さん」は鈴木慶一と岡田徹の暗号みたいな歌詞に岡田徹の軽快な曲を岡田徹が ぱふゅーむ や初音ミク  みたいにケロ声で歌います。
個人的にはこのアルバムで一番好きな曲なのだが、何せ歌詞の解読が難し過ぎるw
とにかく耳障りの良い曲なので万人にお勧めです。

5曲目は 北方の叙情王 かしぶち哲郎 がしっとり歌い上げる「 PainRain 」
普通に聴くと恋に悩む男の歌だが、「月」と言うキーワードがムーンライダーズ活動休止を思わせる。ムーンライダーズ活動休止にナーバスに成り過ぎたムーンライダーズファンの心理なのだろうか?
あと栃木は東京から見たら北方なのだろうか?確かに栃木を感じ2文字で表すのは難しいけど・・・

6曲目は鈴木博文の「折れた矢」
この人は昔から一人寂しく夏が終わった海岸にたたずんでいる。彼に会いたくなったら夏が終わった海岸に行くといいだろう。そして彼の文章を心に焼き付けると良い。彼の文字から文字までの旅が君を癒してくれるだろう。彼はムーンライダーズの中でも抜きん出た詩人であり文人である。そう言う意味ではこの人は良い意味で変わらないと思う。そして私にとってこの人の曲の感想はほとんど同じになる。

7曲目は白井良明が悲しみをグッと歌い上げる「 Masque-Rider 」
最初はタイトルだけで仮面ライダーの曲かと思ったら違った。
歌詞からは東北大震災を思わせる歌詞に心に染み入るメロディーで涙があふれてくる。悲しい出来事は生きていれば必ずある。でも、悲しみを受け入れて生きて行かなければならない。必ず報われるときも来るから。そんなメッセージが伝わってくる。

8曲目は鈴木博文の「 オカシな救済 」
まるでノストラダムスの預言のような歌詞に鈴木博文流のポップなメロディーを乗せた怪作。
お菓子と罪と救済・・・この暗号を解読する為の映画のワンシーンを見てるような曲である。

9曲目は武川雅寛の「弱気な不良 Part-2」

10曲目は鈴木慶一の「主なくとも 梅は咲く ならば(もはや何者でもない)」
「髭と口紅とバルコニー」を彷彿させるコーラスワークと対比と機微が効いた鈴木慶一節の歌詞に終わりの香りを漂わせる。
「 ciao! 」の1周した感覚はこの曲から来てると言っても過言じゃないかもしれない。

11曲目はかしぶち哲郎の「ラスト・ファンファーレ〜The Last Fanfare〜」

12曲目、ラストは岡田徹の「蒸気でできたプレイグランド劇場で 〜The Vapor Theatre "Playground"〜」は「Damn!MoonRiders!」のアンサーソングではなかろうか?と思わせる曲で、あの頃はムーンライダーズである事がツラかったけどヤメられなかったムーンライダーズが、今楽しいのにムーンライダーズを一時的とは言えヤメざるを得ない現状を歌い上げてる気がします。

白井良明は持ち前の明るさを封印、かしぶち哲郎はリズムが効いた曲調を封印、鈴木博文は恋を唄う事を封印、岡田徹はうねるような電子音は封印してアコースティックな楽器を合うようなシンセを使い、鈴木慶一はボーカルとして全曲の全パートを歌うのを控えて自分以外が作った曲ではサーポート的なボーカルかコーラスをして、武川雅寛は何も封印せず・・・

確かにラストアルバムのような気はしてくるものの、私は信じてる。

必ず、2周目があり、必ずムーンライダーズは日本のミュージックシーンに第一線のバンドとして、日本人現役最年長バンドとして帰ってくる。そう信じてる。

〜埋まっていないところははまた今度書きます〜
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